ゲーミングデスクトップPCや画像生成AI用デスクトップPCを調達する上で、選択肢の1つとしてPCの自作があります。
本記事では、PC自作に向けたPCパーツの選び方について解説していきます。
- なぜ、自作PCなのか?
- PCパーツはどのように選べば良いか?
本記事は筆者個人の見解を共有するものであり、製品/サービスの仕様等について正確・最新の情報を提供するものではございません。製品/サービスの仕様等については製品メーカー/サービス提供者等による情報を確認いただきますようお願いいたします。
本記事は、記事公開/更新時点の情報に基づいています。
なぜ、自作PCなのか?
ゲームプレイやStable Diffusion等の画像生成AIには高いPC性能が求められますので、デスクトップPCが適しています。
デスクトップPCの調達手段として、既製品の購入、BTO(Built to Order)、自作があります。
既製品PC | BTO PC | 自作PC | |
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概要 | 既製品を購入する。 | BTO(ユーザーによる注文後にPCの組み立てが行われるサービス)で購入する。 | PCパーツを調達して自身で組み立てる。 |
長所 |
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短所 |
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カスタマイズ自由度が最も高いのは自作ですが、PCを自作で完成させるのは根気を要しますので、初めてのデスクトップPCで自作に手を出すのはおすすめできません。
初めてのデスクトップPCはBTOでの調達をおすすめします。デスクトップPCのパーツ新調のタイミングで自作を始めることをおすすめします。
- 初めてのデスクトップPCは、BTOがおすすめ!
- デスクトップPCのパーツ新調で、自作を始めるのがおすすめ!
本記事では、自作PCについて解説します。
一方、BTO PCについては、下記記事で解説しています。
PCパーツの選び方
グラフィックボードを選ぶ
ゲーミング性能や画像生成AI処理性能には、グラフィックボード性能が大きく影響します。
ゲームソフトウェアや画像生成AIソフトウェア(Stable Diffusion等)との相性の観点で、NVIDIA GeforceシリーズのGPUが良いとされています。
十分なGPU処理能力とVRAM(GPUメモリ)容量のGPUを選びましょう。
特に画像生成AI用途については、VRAMが大量に使われるため、快適に作業を行うにはVRAM容量の大きい物を使うのが望ましいです。
ゲーム向け/画像生成AI向けのハイエンドグラフィックボードとしては、NVIDIA GeForce RTX4090搭載のグラフィックボードがおすすめです!
ゲーム向けのコスパ重視のグラフィックボードとしては、NVIDIA GeForce RTX4060搭載のグラフィックボードがおすすめです!
画像生成AI向けのコスパ重視のグラフィックボードとしては、NVIDIA GeForce RTX3060 12 GB搭載のグラフィックボードがおすすめです!
CPUを選ぶ
ゲームソフトウェアや画像生成AIソフトウェア(Stable Diffusion等)との相性の観点で、Intel Coreシリーズ/Intel Core Ultraシリーズが良いとされています。
十分なCPU処理能力の物を選びましょう。
Intel Core Ultra第2世代デスクトップ向けCPU(Intel Core Ultra 200Sシリーズ)がおすすめです!
メモリを選ぶ
メモリ容量は、少なくとも16 GB確保するのが望ましいです。32 GB以上確保しておくと快適でしょう。
- メモリ容量
- 少なくとも16 GB確保するのがおすすめ! 32 GB以上で快適!
ストレージを選ぶ
ストレージの方式は、SSDとHDDに大別されます。SSDはHDDに比べて、容量あたり価格が高価ですが、読み書き速度が速いです。
ゲームプレイや画像生成AIには、ストレージからの大容量データの読み込みを伴います。SSDを使うことで快適にゲームプレイや画像生成AI作業を行えます。特にSSDの中でも読み書き速度の速いNVMe SSDがおすすめです。
ストレージ容量は、少なくとも512 GB確保するのが望ましいです。1 TB以上確保しておくと快適でしょう。
- SSD or HDD
- SSDがおすすめ! 特にNVMe SSDがおすすめ!
- 容量
- 少なくとも512 GB確保するのがおすすめ! 1 TB以上で快適!
ケースを選ぶ
PCケースは、サイズによって、フルタワー、ミドルタワー、ミニタワー、スリムタワーという分類があります。
ケースサイズ | 幅 | 奥行き | 高さ |
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フルタワー | 250 mm以上 | 550 mm以上 | 550 mm以上 |
ミドルタワー | 200 – 250 mm | 400 – 550 mm | 400 – 550 mm |
ミニタワー | 150 – 200 mm | 300 – 400 mm | 300 – 400 mm |
スリムタワー | 100 – 150 mm | 300 – 400 mm | 300 – 400 mm |
ケースサイズが小さいほど、省スペースです。
一方で、ケースサイズが大きいほど、拡張性(後のパーツ換装/増設の自由度)は良好です。
十分な拡張性が得られるミドルタワーをおすすめします。
ミドルタワーがおすすめ!